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市報松江 2019年6月号

松江市原子力発電所 環境安全対策協議会からのお知らせ

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島根県松江市 クリエイティブ・コモンズ

本市では、原子力発電の安全対策の推進と市民の皆さまから原子力に関するご意見を聞き、市の原子力行政に反映させることを目的に、松江市原子力発電所環境安全対策協議会を設置しています。
今回は、3月27日(水)に実施した協議会の開催状況をお知らせします。

■議題1 島根原子力発電所における取り組み状況について
島根2号機については、平成25年の新規制基準適合性審査の申請以降、協議会までに102回の審査会合が実施され、昨年末までに発電所の耐震設計、耐津波設計を行ううえで重要となる「基準地震動」と「基準津波」の審査がおおむね終了し、現在は発電所の設備面の審査が行われています。このほか、昨年9月に審査が開始された3号機や、1号機の廃止措置の状況などについて中国電力(株)から説明を受けました。

◇島根2号機の審査状況
・昨年9月の審査会合において、発電所敷地への浸水対策を講じるうえで重要な基準津波について、原子力規制委員会から「おおむね妥当」と評価された。今後、基準津波が発生したとしても発電所の安全機能が損なわれないことの審査が行われる。
※基準津波…考えられる最大の津波。2号機申請時の敷地最高水位は9.5m。平成30年9月では11.6mに見直し。
・発電所の中央制御室における運転員の誤操作防止(ヒューマンエラー対策)や、電源が喪失した場合の作業用照明と専用電源の確保、不正アクセス行為防止の対策などについて説明した。

◇島根3号機の審査状況
・昨年8月に原子力規制委員会へ新規制基準適合性審査の申請を行い、9月4日の審査会合で申請の概要について説明した。
・原子力規制委員会から、「地盤や津波など基準適合の根拠となる解析結果などが申請書に記載されておらず、今の内容では一部審査ができない」とのコメントがあったのに対して、「できるだけ早期に補正書の提出ができるよう対応する」と回答した。

◇1号機の廃止措置状況
・現在、施設の汚染状況調査や汚染のない設備の解体撤去などを実施している。昨年9月には、未使用の燃料92体を搬出し、燃料加工業者に譲り渡しを行った。

◇廃止措置に伴い発生する固体廃棄物について
・発電所の運転や廃止措置に伴って発生する固体廃棄物のなかで、放射能量が非常にわずかなものは放射能量を測定し、国の確認を受けることにより、一般の廃棄物と同様に処分や再利用ができる法制度がある。これをクリアランス制度というが、この制度を活用し、資源として再利用し、廃棄物の減容に取り組んでいく。


中国電力(株)の説明資料より抜粋、一部加筆

◇協議会での主な意見、質問などの内容
委員:大型客船がエンジン故障などで漂流してきた場合、原子力発電所の港の構造は、そうしたものが衝突した場合のことを想定しているのか。
中国電力(株):大型客船は発電所の沖合も航行しており、航路をすべて把握して最悪のケースを想定している。防波壁は820ガルの基準地震動、11.6mの波力にも耐えるものなので、大型漂流物の着岸については問題ないと考えている。
委員:国の審査の中で津波・地震の「おおむね妥当」という言い方は、実際どのような評価をしたものなのか。
中国電力(株):一つの項目について審査が終わったとしても、全体としての判断、いわゆる設置許可が出たわけではない。設置許可が出た段階で、最終的にそれは妥当だったということになる。このため、全体としての判断が出ていない現状では、規制委員会は個別の項目の審査については「おおむね妥当である」という言い方をする。何か問題が残っているということではない。

■議題2 平成30年度松江市原子力防災訓練について
市から、昨年10月に実施した原子力防災訓練について説明しました。広域避難訓練では、県外への広域避難訓練を初めて実施しました。避難先自治体の避難者受け入れマニュアルに基づき訓練を行いマニュアルの実効性を確認することができました。一方、避難経路に不安を持つ人もいたため、日ごろから交流を行い避難先への理解を深めておくことが大切であることも課題として浮かび上がりました。

◇協議会での主な意見、質問などの内容
委員:訓練に参加した人から緊張感、緊迫感がなかったと聞いた。また、笠岡市にこちらが避難するという同意が得られていなかったという話を聞いた。本当に受け入れ先の方の同意は得られているのか。
市長:私も笠岡市に行ったが、向こうは市長さんも出てこられたし、受け入れ態勢もきちんとやっていただいていた。緊張感がないという話だが、竹矢の住民の皆さんが自主的に避難所運営について笠岡市の皆さん方と話し合いを行う場面もあった。これは非常に緊張感があったと思っている。いろいろなご意見も取り入れながら、今後やっていきたい。

《協議会議事録の閲覧先など》
松江市原子力発電所環境安全対策協議会の議事録や広域避難計画など、市の原子力に関する取り組みは、市ホームページの下記URLにて掲載しています。
【HP】http://www1.city.matsue.shimane.jp/anzen/nuclear/

「令和元年度広報・調査等交付金」で作成しました。
No.31 令和元年6月1日
発行:防災安全部原子力安全対策課
【電話】55-5616
【FAX】55-5617

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