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市報松江 2018年1月号

新春対談 松平不昧公没後200年に寄せて(2)

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島根県松江市 クリエイティブ・コモンズ

■松江のお茶文化を守り、そして世界に
松浦:お茶の文化を守っていきたいという強い思いがあります。松江では幼稚園でお茶教育をやっているのですが、お茶文化を広げるにあたって、アドバイスをいただけませんか。

小堀:松江にはおいしいお菓子があります。日本三大菓子処といえば金沢、京都、松江ですが松江の菓子はどこにも負けていないと思いますよ。何より、手ごろな値段でおいしいのがいい。そのおいしいお菓子とお茶でいくらでもお茶文化を広げることができますよ。ほら、子どもはおいしいものを食べるとすごい記憶に残るじゃないですか。あれは大事だと思いますよ。

松浦:京都の方にそのように言っていただくと、うれしいですね。最近は、学校給食に和菓子を出しているんですよ。

小堀:月に一回でもいいから、お抹茶と和菓子をいただくというのはいいことですね。作法はどうでもいいのです。子どものときの記憶というのはずっと残りますからね。松江は有名な焼き物もありますから、自分たちで焼き物も作ればいい。作るのが大変なら絵付けでもいいですしね。それで、お茶を点ててご家族にというのはいいですよね。和菓子はヘルシーですし。

松浦:学校教育にさりげなく取り入れるというのはいいですよね。構えずに。

小堀:お点前なんかどうでもいいんですよ。おいしいお菓子を食べて、おいしいお抹茶をのむことが大事なのです。

松浦:最後に、お茶を含めた文化とまちづくりということで一言お願いします。

小堀:今、世界でも日本食がブームとなっています。お茶は日本文化の複合なんですよ。お茶をやっているとさまざまな日本文化が絡んできますので、ぜひともお茶を通じて日本文化を松江から発信していってほしいと願っています。

※小堀遠州…江戸初期の大名茶人。千利休、古田織部と続いた茶道の本流を受け継ぎ、徳川将軍家の茶道指南役となった人物。遠州流茶道の祖。

《孤篷庵(こぼうあん)とは》
京都市北区にある臨済宗大徳寺の塔頭(たっちゅう)の一つ。小堀遠州が創建し、1793年に焼失しましたが、その後松平不昧の援助で再建されました。

《松平不昧とは?》
松江藩松平家第七代藩主である松平不昧。不昧は号で本名は治郷(はるさと)といいます。不昧は江戸時代後期の大名茶人として知られ、松江藩の財政を立て直す傍ら、茶の湯や禅学を熱心に学びました。茶道具の収集・保存にも力を注ぎ、不昧が好んだ茶道具や菓子は「不昧好み」として現在に伝えられています。

《不昧御好み銘菓》
・若草
・山川
・菜種の里
・姫小袖

《不昧公200年祭》
◆春
◇松江春茶会
4月28日~5月6日(予定)
期間限定!春の城下で茶席がオープン

◇茶の湯堀川遊覧船
4月~12月末
堀川遊覧船で和菓子と抹茶を愉しむ

◆夏
◇フマイコウ和菓子まつり
6月16日~17日
菓匠の共演や工芸菓子の披露、また現代の不昧公御好み和菓子の披露があります。

◆秋
◇三井記念美術館・島根県立美術館「没後200年 大名茶人・松平不昧」
三井記念美術館(東京)4月21日~6月17日
島根県立美術館9月21日~11月4日

◇松江城大茶会
10月6日~7日
日本三大茶会の一つ。一度に多くの流派のお茶席が楽しめて、誰でも気軽に参加出来るお茶会です。

◇不昧公200年祭 記念茶会
9月21日~10月28日の土日祝
茶道11流派14団体による140席のお茶席で2,300人の皆さまをおもてなしします。

このほかにも茶の湯文化が体感できるさまざまなイベントを開催します。
詳しくは『不昧公200年祭』で検索してご覧ください。

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